1200℃の世界

 『落柿窯』さんが11月24日から29日の間,今年の窯焚きを行った。先日お邪魔して作ったチャヌの像やプレートも,今回の窯の中で焼き上がる予定だ。
 そこで先日28日の金曜日,仕事が終わった後にチャヌとチャヌママを連れて,窯焚きの終盤の見学に行ってきた。

窯の前で記念撮影

落柿窯さんに甘える♪

札幌の女(ひと)

 窯に着いた時には,札幌から備前焼の修行に来ているという女性が一人で焚いていたが,間もなく休憩されていた落柿窯さんも顔を出された。しばらくするうちに,チャヌパパ達の職場の同僚や,いつも落柿窯で趣味の作陶に励む3人娘の二女もやって来た。3人娘といっても実の姉妹ではなく仲の良い友人だそうだが,真夜中近くには長女と三女,そして真夜中からを手伝われる女流作家さんも揃って,窯の周りは随分と賑やかになった(^▽^)

 その間,チャヌとチャヌママを一旦連れて帰って,夜中の11時頃,チャヌパパは再度落柿窯へと向かった。今度は翌朝までお手伝いをする予定であるが,単なる邪魔者にならなければ良いのだが・・・(^_^;)

 お手伝いといっても,実は明け方頃まではさほどすることはない。そこで,女流作家さんの指導のもと,3人姉妹は窯焚きの初体験をした。真っ赤な炎がゴウゴウと燃える焚き口に,チャヌパパの腕よりも太くて長い松割木を差していく作業は,見た目以上に大変である。

二女の窯焚き

長女(左)と三女の窯焚き

 チャヌパパも20数年前に,一度だけ窯焚きを体験させてもらったことがあったが,やり方などは既に記憶から失せている。今回も少し体験させてもらったが,やはり素人にはなかなか難しいものである。短く燃えた割木は奥に突っ込み,新しい割木を燃えている割木の下に差してゆくのだが,焚き口の上部は塞ぎ,なおかつ空気は取り入れるように焚かなくてはならない。手際が悪いとすぐに窯の温度が下がってしまうのだが,そうならないように割木を差すコツを理解するのに時間がかかってしまった。

 この時,窯の中の温度は1100℃を大きく超えて,目標とする温度に近づきつつあった。窯の蓋を開けて中の様子を見せてもらったが,焼けた窯内で棚板に整然と並べられた壺や皿などが,透明感を持った赤に染められている様子が美しかった。
 窯の中の温度をデジタル表示する温度計はあるが,実際にはゼーゲルコーン(一定の温度に達すると倒れて曲がる性質がある)という熱量を測れる特殊セラミックの様子で焚き上がりを測っている。
 窯内に,(左)1230℃・(中)1250℃・(右)1280℃迄測れるゼーゲルコーン3本を立てておき,時々その倒れ具合を確認している。今回は中が倒れて,右が倒れ始める頃が目安なのだそうだ。
 使用済みのゼーゲルコーンは,獣の爪にそっくりなのが面白かった。

1100℃超の世界

目標温度は近い

使用済のゼーゲルコーン

 夜中の3時半,目標とする温度に達したので正面の焚き口を塞ぎ,続いて横焚きという作業に入る。窯内には棚板に乗った作品がギッシリと詰まっていて,どうしても後ろの方は焼けにくいので,窯の横の小さな焚き口から補助的に割り木を焚いてやるのだ。
 横焚きは左右同時に計4箇所で焚くので人出が必要である。チャヌパパや3人娘などの素人でも,猫の手程度には役に立てそうだ。

横焚きの様子

チャヌパパ(奥)だって猫並には・・・

 翌朝の7時,交代の手伝い陣が到着したのを境にチャヌパパは帰宅し,午前中はひたすら眠っていた。
 午後から出かけたランでチャヌを遊ばせている時に,「午後1時に火を止めました。」との落柿窯さんからのメールが入った。どうやら窯焚きは無事に終了したようだ。
 これから1週間かけて窯をゆっくりと冷ましてゆき,来週には窯の蓋が開く。

良い作品が出てくるといいなぁ(*^o^*)

※昨日アップした記事中,ゼーゲルコーンに関する温度の数値が誤っていましたので,訂正しました。


テーマ : 陶芸
ジャンル : 学問・文化・芸術

コメント

非公開コメント

No title

チャヌパパさん窯焚きお疲れ様でした。
とても詳しい説明と写真で、その場の緊張感や大変さが伝わってきました。
デジタルよりも最後はゼーゲルコーンの様子を目で確かめるところは、職人の勘という事なんでしょうか。

姉も学生の時、窯入れの時は学校に泊り込んでいたのを思い出しました。
きっとこんな感じだったのでしょうね^^;

1週間後が楽しみですね♪
その時の気候とか気温によって仕上がりも違ってくるのですか☆

お疲れの?チャヌパパさん翌日午後からラン行かれたのですね~v-411

No title

お疲れ様でした
楽しみですね。
備前市には毎週通っている者にとって
なんか勝手に、身近に感じています
ドッグスクールの近くにも
窯がありますし、備前市に入ると
あちこちの窯の煙突が見えてきますよね
昔昔備前焼作家の、妹さんと机を並べたことがあって
名前が出てこない!!名前が正さん?だった??
修行中のときでしたが、現在は名をはせる作家になられています
チャヌ家の作品も叉見せてくださいね

窯の蓋

チャヌパパさん、スバラシイリポートです♪
窯の蓋を開ける瞬間にも立ち会われるのでしょうか?
楽しみですよね~!
チャヌ君も皆さんに可愛がってもらってて
よく馴れてるのですね。
ママさんとパパさんの力作・・・楽しみですv^^


お疲れ様でした

窯焚き体験なんて、なかなか出来ないと思うので、素敵ですね~。
長時間焼き、1週間かけてゆっくりと冷ましていくなんて、何だか時間をかけて育てているようで、面白いですよね。
作品と対面できるのが楽しみですね~♪

チャヌちゃん、改めて伸び上がっているところを見ると、結構大きい方かなと。
小顔だし、スマートだからあまり感じてませんでした。
全然太ってないのに14キロって、やっぱり大きい(長い?)コギさんですよね。
チョコも長いんです(^^ゞ

また作品がアップされるのを楽しみにしています(*^_^*)

Re:ラフ母しゃんへ

チャヌパパは20数年ぶりにお手伝いに行ってきました(^o^)
特に今年は自分の作品も窯に入れていただいてたので,ネコの手としてお手伝いに行きました。
おまけで,私とチャヌも見学させていただきました(^-^)V
話は聞いたことがあっても,実際に見たのは初めてで,ちょっと感動でした。
ゼーゲルコーンなんていう物の存在も初めて知りました。

女流作家さんを目指す方も多いみたいで,札幌から来られているというのにもビックリでした。
ラフ母しゃんのお姉さんもこんなだったのですね。

1週間後の窯出しがほんとに待ち遠しいわe-420
チャヌはパパがぐっすり寝て起きてから,ちゃ~んと連れて行ってもらいましたよ~v-286

Re:さくらさんへ

岡山に住んでいると,備前焼はいろんな所でお目にかかりますが,窯焚きを経験できるなんて幸せなことです(*^o^*)
さくらさんは,今では有名な作家さんの妹さんと机を並べていたんですね。
芸術家の方の苦労話も,聞いていらっしゃったんでしょうね(^-^)

チャヌ家の作品も1200度の窯の中で焼かれたのかと思うと,どんなになって出てくるのか楽しみですe-343

Re:岡山犬さんへ

なかなか窯焚きの最終日に行けることもないので,しっかり写真撮ってきました(^o^)
『ゼーゲルコーン』なんて覚えられないので,メモしてました(^。^;)
落柿窯さんとは親しいので,チャヌも一緒にお邪魔させていただいてます。

あの粘土遊びのような作品がどうなってるのかな?楽しみ~e-343

Re:チョコママさんへ

備前焼の窯焚きが経験できるなんて,本当に素敵なことです。
少しでも関わったので,出てくる作品がさらに楽しみです(^^♪)
1週間近くかけて温度を上げたものは,同じだけ時間をかけて冷ますんですね。

チャヌは見ていただいた通り,すっごく胴長ですよ~(^o^;)
チャヌパパが抱っこしてもあの大きさです。
先日も「こんなに長くて細いコーギーは初めて見た!」って言われちゃいました_(^。^;)ゞ
チョコちゃんも胴長?よかったぁ~,仲間がいてv-410

Re:ラフ母しゃんへ その2

質問のお返事忘れてましたm(__)m
窯焚きの時期の気候や気温は関係ないそうです。
作陶から窯入れまでの間は,湿気が多かったりするとよくないそうですよ。

No title

窯焚きお疲れ様でした(笑)。ゼーゲルコーンってのがあるのですね・・?なるほど・・(笑)
一つ勉強・・(笑)。窯焚きが一番大事と聞いた事があります。5日焼き続けて冷ますのに
一週間ですか・・なんかワクワクしてきますね(笑)。こないだ県立博物館に行った時に須恵器
や古備前が展示されていました。須恵器から備前焼にと発展したんでしょうね・・たぶん(笑)。
そのストーリーを想像するだけでも楽しいです(笑)。

No title

チャヌ家も色々とやられてますね・・・
焼物には興味がありますが、パパさんの場合は鉄の焼物・・・日本刀
知り合いに人間国宝にも匹敵する刀鍛冶さんが居ますが、案外話しやすくて普通の人です。(笑)
又の機会にお話いたしましょう!

No title

どんな作品になったかなぁ~
公開を楽しみにしてますv-221

No title

作品が完成するまではとっても手間がかかるんですよねv-42
うまく仕上がってるかしら?
楽しみに待ってます♪

No title

うぅ~ん、すっごい緊迫感と迫力!!

写真だけでも汗が出て参りますi-230

特に1100℃超えの時の窯の中の壺・皿類の色

なにか神聖なものの様な感じを受けました。

また、陶芸女性人口率が非常に高いですね。

ゲーゼルコーンの原型ってどんなんだったんでしょうか?

獣の爪かぁ~、かっこいいですねぇ。

私がこまちに引っ掻かれる時の爪によく似ています(笑)

Re:ひげPさんへ

窯焚きの話は聞いたことあったのですが,私は今回初めて見学させていただきました。
ゼーゲルコーンとかいう物も初めて見て,「へぇ~」と感心するばかりでした。
5日間焚き続けるにはたくさんの人の協力が必要なので,今年はチャヌパパもネコの手になったというわけです(^-^)
ひげPさんは焼き物に興味を持っていらっしゃるんですね。
美術館まで足を運ぶほど好きなんですね。

Re:ベリーパパさんへ

ベリーパパさんの趣味の多さにはビックリです。
話を聞くたび,そんなこともされるんだと感心してます。
しかも趣味の域を超えているようなことまで・・・(^-^)
また,お会いした時にいろんなお話,聞かせてください。

Re:ナナサエさんへ

1200度まで上がった窯を冷ますのには時間がかかります。
どんなになって出てくるのか,楽しみです♪
また,見てくださいね(^-^*)/

Re:ジロカンさんへ

窯入れから窯出しまで,かなり日数がかかります。
私達の知らない苦労がいろいろあるようです。
今回は私達の作品も入れていただいてるので,窯出しがワクワクです(^^♪)
どんなになってるか,また見てねe-343

Re:ゆきちさんへ

窯焚きもコツがあって,上手にしないとすぐに温度が下がってくるらしいです。
1100度の窯の蓋を開けて見せていただいた時は,本当に感動でした。
透けて見えるくらい綺麗なオレンジ色でしたよv-352
近くで写真を撮ろうとして,カメラのレンズが割れた人がいるとかで,後ろの方から望遠で撮りました(^-^)V

ゼーゲルコーンは最初はまっすぐ立ってるらしいです。
こまちちゃんの爪切りしないでいると,あんなになるかも?v-399

すごいですね^^

登り窯、見るのは初めてです^^
窯焚きの様子も、臨場感が伝わってきます♪
ガス釜で、陶芸体験したことは、ありますが、規模がぜんぜん違いますねw

焼き上がるのが楽しみです~☆
割れずに無事に焼き上がったときの感動、こういうご苦労があればこそ、より大きいものになりますね(∩.∩)v


Re:ブラン父さんへ

こんばんは~,ブラン父さん(^o^)
私は初めて,しかも最終日に見学させていただきました。
窯の蓋を開けて,真っ赤に焼けているところまで見せていただいて,ほんとに良い体験ができましたよ。
この窯,登り窯ではなくて,「あな窯」というそうです。
ブラン父さんは,陶芸体験したことがあるんですね。

どんなに焼き上がって出てくるのか,楽しみです♪
割れてないことを祈ってるんですが・・・
プロフィール

チャヌパパ&チャヌママ

Author:チャヌパパ&チャヌママ
名  前  チャヌ -chanu-
犬  種  W・コーギー・P
生年月日  2006.2.25
性  別   ♂
出  身  サクラソーケンネル
  父    ユウジ
  母     ハナ
(2016.7.15 10歳4カ月で没)


名  前  エル -eru-
犬  種  W・コーギー・P
生年月日  2012.8.11
性  別   ♀
出  身  リトルエルフケネル
  父    ファイアー
  母    フェアリー


名  前  チャップ -chappu-
犬  種  W・コーギー・P
生年月日  2017.2.1
性  別   ♂
出  身  リトルエルフケネル
  父    アトム(ユウジの子)
  母    パール


岡山市在住の50代後半の夫婦が、念願のコーギー多頭飼いを楽しんでいます♪

エルは何歳ですか?
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